2011/12/22

冬の風物詩・ホットワイン

真冬の屋外イベントに欠かせないのがホットワイン。
ドイツを中心にヨーロッパの広い地域で一般的ですが、イタリアでもヴィン・ブルレ(Vin Brulé)の
名前で親しまれています(フランス語からの外来語です)。

イタリアでは特に寒さの厳しい北部でよく飲まれ、広場などに並ぶクリスマスマーケットや、
カーニヴァルのイベント会場、各地域のお祭りなどには欠かせない存在です。
バールでも店先にヴィン・ブルレを温めた大鍋を置き、道行く人々に売ったり、振る舞ったりする
光景をよく見かけます。
日本でいう甘酒のようなものかもしれませんね。

作り方はとてもカンタン。ご自宅でもぜひ試してみてください!
赤ワインに砂糖とシナモン、クローブといったスパイスを加えて温めるのが基本。
八角、レモンやオレンジの皮、リンゴやミカンの果実を加えることもあります。
これを大鍋で温めますが、沸騰させなくても多少のアルコール分は飛ぶので、度数は10%程度。
甘く飲みやすい上に、身体を芯から温めてくれ、思わずホッとする味です。

バールでは、エスプレッソマシンのノズルを使って、カプチーノを作るように蒸気で温めて
作ることができます。瞬時に温まるのでアルコール分が飛び過ぎずに済む利点があり、
大鍋で事前に準備したり保温しておく必要もありません。

でもやっぱり屋外で飲むのが一番!
凍える寒さのなか、温かいカップを両手で包み、湯気立つヴィン・ブルレを仲間や恋人と
一緒に飲む…。思わず笑顔もほころぶ、冬の贈り物です。

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